衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年06月11日    月曜日     第5 回の開示 合計626回の開示

如来蔵アーカイブの原理

如来蔵における識の種子が送り出されると七識が形成され、七識が現行し活動を始めると、心所法の形式で運行します。まず五遍行の心所法が生じ、続いて五別境の心所法が不定時に随伴し、善悪の心所法も不定時に随伴します。七識は時に善となり時に悪となり、時には善悪共に現れませんが、五遍行の心所法だけは常に七識と共に現前して運行します。ただしこれらの心所法には種子が存在せず、七大種子の中に五遍行の種子はなく、業種の中にも心所法の種子は存在しません。しかし七識が現行すると、五遍行・五別境と善悪の心所が伴って運行し、それによって身口意の業行が生じるのです。

識の種子は水滴のようであり、水滴が連続して水流を形成するように、識流は七識の流れに相当します。ただし七識自体は心所法に依存して初めて機能し、心所法の補助があってこそ七識の作用が発揮されます。七識が生起した後、対応する法に対して作意・触・受・想・思を行います。これが七識の運行過程であり、その中に他の心所法が混在します。識の種子自体は清浄であり、形成される識流も清浄ですが、心所法が運行に参与すると七識は必ずしも清浄とは限りません。心所法に不浄や染汚があるため、七識が心行法を伴って形成する業種も清浄とは限らないのです。如来蔵に蓄えられる業種の性質によって意根の現れ方が決定されるため、意根は必ず業種と相応します。

如来蔵は業種に基づいて七識を現行させます。業種が染汚であれば七識の心行も染汚となり、業種が清浄であれば七識の心行も清浄となります。染汚の種子が成熟すれば、意根は染汚の業を現行させ、その染汚業が再び種子として如来蔵に蓄積されます。しかし識の種子が如来蔵に戻る時、依然として清浄な状態です。七識が造作した悪業の種子が縁熟して現報を生じると、現報の中で不善の心行が再び生起し、不善の心行に依って不善業を造作し、これを因として不善の果が生じます。このように業果が循環して衆生は輪廻を続けるのです。七識が造作した善悪の業種は縁に遇って現行し消滅しますが、一切の法と心行は档案のように永遠に消滅しません。衆生が無始劫に経験するほど、如来蔵の蓄積は増大します。歴劫の生命の大河における一切の事象は、一点一滴も漏らさず如来蔵に記録されるのです。如来蔵は形相がなく、形相があればこれほどの档案を蓄積できません。従って档案もまた形相を持たない存在なのです。

——生如法師の開示
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法に依って人に依らず、人に依って法に依らず

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