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日常開示

2018年06月11日月曜日第4 回の開示 合計625回の開示

無余涅槃における如来蔵において心所法はなお存在し、活動しているのか

阿羅漢が無余涅槃から出ることができるならば、それは必ず何らかの業種が成熟したためであり、如来蔵が業種に依って再び作動し、意根を出生させ、その後意根と如来蔵が共に転生して五陰十八界を形成します。業種が成熟する時、如来蔵は必ずそれを了知し、業種が未成熟の時も如来蔵はこれを了知できるはずです。ではこの如来蔵の「知」とは何でしょうか。

如来蔵が業種に依って作動する時、それは思心所の造作であり、思心所が運行する前に想心所の運行があります。想心所とは業種を了別し取相する作用、つまり業種の成熟可否を弁別する働きです。想心所に先立つのは受心所であり、業種を受容し領納します。更にその前には触心所による業種への接触があり、触の前には必ず業種への作意が必要です。如来蔵は無余涅槃において他に為すべき事なく、ただこの一事のみを行います。

如来蔵がこの一事を運行するためには、自らの存在と絶え間ない運行が必須であり、これによって初めてその作動が保証されます。如来蔵自体の存在と不断の運行は、如来蔵自身の識種子の絶え間ない流注に依り、連続不断の如来蔵識流を形成します。五遍行心所法が如来蔵の止まぬ運行に伴い、これこそが如来蔵が相続不断で不生不滅であることの真意です。

——生如法師の開示

如来蔵の知は意根の知とは異なります

如来蔵アーカイブの原理