問:文中に「本質境は伝導開始当初から変化し、第七識が認識可能な塵境へと変容し、五根及び勝義根に入る際に再び変化を被る」とありますが、本質境が第七識認識可能な塵境へ変化する過程について、1. この時点の可視塵境は帯質境(未だ勝根に入らず)となりますが、この変化過程において意根は変化に関与していますか。2. この過程は次のようなプロセスでしょうか。如来蔵が本質境の微粒子を意根に摂取して帯質境へ変化させ、同時に如来蔵が末那識の種子を帯質境に放出し、三者が和合して末那識が生じ、末那識が帯質境に触れて塵境を認識するということでしょうか。
答:意根は第二能変識であり、法の変化には必ず意根が関与しております。ただし具体的な意根の関与様式については、現段階では観察が困難です。如来蔵が本質境の微粒子を摂取することで帯質境が形成され、意根は如来蔵に依って帯質境に触れることが可能となります。これは如来蔵が特に意根へ帯質境を伝導したものでも、如来蔵が意根の識種子を帯質境へ輸送して意根に接触させたものでもありません。
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