衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年06月23日    土曜日     第5開示 合計670開示

第六識はどのように如来蔵を証得したと言えるのか(五)

如来蔵が五蘊の作用に調和して働く様子は非常に深く微細であり、刹那刹那に連続しています。各人が悟り得る如来蔵の働きの程度は異なり、それに応じて智慧の程度も異なります。なぜなら、悟り以前の第六識の智慧の深浅が異なるため、如来蔵を証得し、その働きを捉える程度と深さが違ってくるからです。ある者は参究する際、心が非常に細やかで、定力も十分にあり、参究の範囲が比較的広く、参究の箇所も深く細やかなため、悟りはより透徹する可能性があります。

逆に、定力が不足し、心が比較的粗い場合、悟りは非常に浅く、その智慧は全く開発されていない可能性があります。特に、他人からほぼ明白に教えられた者に至っては、如来蔵が何らかの作用を起こしたことを知っているだけで、他のことは一切知らず、如来蔵の働きを全く観察できません。厳密に言えば、これは証悟とは言えません。真に証悟した者は、最初は如来蔵と五蘊、七つの識がどのように和合して働くのか観察できないかもしれませんが、直ちに思惟整理を行います。特に智慧が深く細やかな先達に指導されると、如来蔵と五蘊・七識の和合作用の状況を観察し、如来蔵の働きのいくつかの細部を知るに至り、その後は観察智が速やかに具足できるようになります。

ある者は悟った後、牢関の境地に至るか、あるいは三関を通過することさえありますが、このような人は極めて稀でなかなか出会えません。ある者は悟っても、ただ七住位に留まり、ほんの小さな一面、断片を悟るだけで、如来蔵の働きは全くつながっていません。それに対し、智慧がさらに深い者は、如来蔵の及ぼす作用をすべてつなげることができ、六根(眼根や耳根だけでなく)においても、如来蔵がどのように作用しているのか、一つひとつの単純な事象が具体的にどのように成し遂げられているのかを知ることができます。

その後さらに、如来蔵が五蘊や十二処において連続的に発揮する機能作用について、その細部までより多く知るようになります。最終的には、如来蔵の初歩的な作用しか知らなかった状態から、如来蔵のより深く微細な作用を観察できるようになります。さらにその後、智慧が比較的深くなり牢関を通過すると、如来蔵の心所法の働きを観察できるようになります。それ以前は全く観察できません。なぜならこれは比較的深く微細な智慧の境地に属するためです。如来蔵の心所法の働きを観察できるほど悟った時には、すでに地上の菩薩となっているでしょう。如来蔵に対する観行の智慧には深浅広狭の違いがあり、証得した如来蔵の智慧の程度が異なるため、その大乗の果位も異なってくるのです。

——生如法師の開示
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