衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2018年06月30日    土曜日     第4 回の開示 合計696回の開示

悟後修行の次第

悟りを開いた後の修行には、二つの道筋があります。一つは仏性を眼前に見て如幻観を証得し、身心世界がすべて幻の如く感じられる境地に至り十住位に入る道です。その後も修行を続けて初禅定を証得し、貪りと怒りの煩悩を断ち三果となり、さらに陽炎観を観行して証得すれば十行位の菩薩となります。禅宗の三関を突破した後、如夢観を観行して証得すれば初地に入る能力を得、以降順次修行を重ね八地から仏地に至ります。これが一つの修証の道筋です。

もう一つの道は、仏性を眼前に見る段階を経ず、九地菩薩になる前に仏性を見れば足りるというものです。悟りを開いた後は観行と禅定に励み、貪瞋痴を淡泊にして二果となり、初禅を発起して三果となります。その後様々な次第観行を行い、陽炎観と如夢観をそれぞれ証得し、初地・二地を経て八地九地に至り、最終的に仏道を円満成就します。

如幻観の証得は小乗の二果に相当し、身心内外がすべて仮相の幻化相であり真実の存在でないことを知り、五陰世間の一切の法を真実と見做さなくなります。これにより貪瞋痴の煩悩は極めて微弱となり、禅定が生起します。心を明らかにした後は次第に身心内外が実体なき幻の如く感じられ、貪瞋痴が極めて微弱となります。さらに禅定が増進すれば初禅に達し、貪愛と瞋恚を断じ三果人となり、煩悩を完全に断じた後、禅宗三関を突破して三乗の法に通達すれば初地に入ります。ただしこれには多くの証量が必要ですが、現段階で初地に至るのは遥か先のため詳細は省略します。

もし心を明らかにせず直接二果を証得した場合、貪瞋痴は淡泊になっても如幻観を証得できず、四果に至っても七住位になれず、まして十住位に入ることはできません。しかし大阿羅漢たちが一旦心を明らかにすれば、七住位に留まらず更に高位に至り、大乗道の修行は急速に進みます。戒定直往の初地菩薩には神通力を修得し百仏世界を飛行して百仏に謁見する者もいますが、智慧が深まらず衆生に説法できません。これは禅定神通のみで初地に入る例証です。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

意根の聡明性の表現

次の記事 次の記事

悟り後の修行の内容

ページのトップへ戻る