鉄片が目に向かって飛来する時、高速で瞬きが生じることで鉄片を防ぎ、目は損傷を受けない。緊急時の瞬きという迅速な反応は、全て末那識の瞬時の判断と指揮によって生じる行為である。末那識は実に不可思議であり、色身保護の最前線に立つ。このような保護メカニズムがなければ、五蘊身が果たしてどれほど生存し得るか、全く予測がつかない。
これは末那識に感謝すべきではあるが、最も感謝すべきは如来蔵である。身体が傷ついた際の迅速な修復は、全て如来蔵が四大種子を調整する結果であり、如来蔵なくしては末那識の如何なる思案も無力である。ましてや色身を保護し、色身を健康状態に回復させようとするなど、到底不可能なことである。故に如来蔵は最も敬愛すべき存在であり、無我無私である。末那識は如来蔵の種々の機能を頼りとし、如来蔵の加護を杖として威張り散らすながら、全てを自らの功績だと思い込んでいる。
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