衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年07月17日    火曜日     第2 回の開示 合計750回の開示

意根は記憶機能を有しますが、想起することはできません

多くの人々がこんな経験をしたことがあるでしょう。ある場所を訪れた時、突然以前に来たことがあるような気がするのに、いつ来たのかどうしても思い出せない。後でよく考えてみると、実際には来たことがないようだ。しかしなぜこんな感覚が生じるのでしょうか。それだけでなく、初対面の人を見ても昔から知っているような親近感を覚える人もいます。これはいったいどういうことでしょうか。

これらの現象は、意根が記憶機能を有していることを示しています。ただし回想することはできず、回想は意識の機能です。しかし前世の人事は意識が経験しておらず、意識はそれを知りません。なぜなら意識は来世に引き継がれず、各世の意識は新しく生成され、前世との連続性を持たないからです。一方、意根は生々世々滅びることがなく、五陰身の前世と永遠に連続性を保ちます。それゆえ五陰身の前世における人事を知覚するのです。今世で特定の場所に足を踏み入れると、意根はそれを経験したことを知っており、特殊な感覚を生じさせます。すると意識は非常に親しみ深く特別な気持ちを抱きますが、その理由がわかりません。意根は知っていても表現できないのです。ある人々に出会った時に感じる親近感も同じ原理です。これは意根が記憶を保持しているものの、表現できないため回想できないことを示しています。

——生如法師の開示
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