平等性智とは、第七識が有漏の煩悩性を断じ、識性が智性に転じた後の性質である。第七識の平等性は、如来蔵の体性に依り、如来蔵の観点から一切衆生を平等な真如性として見做すもので、汝・我・彼といった区別を設けず、全ての衆生を平等一如に扱う。故に布施を行う際に対象を選ぶことなく、自らの家族のみに施すのでなく、最も必要とする者に布施する。他人を自己と見做し、縁なき者をも己が如く考え、縁者よりもむしろ他人を厚く遇する時、真の無我平等性に基づく布施が達成されるのである。
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