問:念仏の法門における「他励」とは具体的に何を指しますか。
答:他励とは外縁による激励を指し、仏の加護力と申せましょう。特に念仏する際、仏を念ずれば仏と感応道交し、仏は念仏者の心念と願いを感知され、念仏者に加護の働きを起こして、その道力を高め給うのです。
仏菩薩の加護は、一般的に衆生の五根と五力を成熟させることに現れます。五根とは信根・念根・精進根・定根・慧根を包含し、この五根に依って五力が生じます。衆生は五力の作用のもと、道業が絶えず進歩し、心が清浄を得るに従い、やがて所見所証を成就するのであります。
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