繁中日語

日常開示

2021年03月02日火曜日第3 回の開示 合計3147回の開示

父子合集経講義（一三九）

死蘊と生蘊

原文：大王よ。識はその主となり、業は縁として攀じる。二種の因縁相俟って、初めの識が生起する。或いは地獄に趣き、或いは畜生に堕ち、琰摩羅界及び阿修羅、人若しくは天に初識生起す。各々その報いを受け、同分心品は相続して随転す。最後の識滅するを死蘊と名付け、最初の識起るを生蘊と名付く。

釈：仏は説きたまう。大王よ、阿頼耶識は後世の五蘊身を生じる主であり、業種は所縁となる。この二種の因と縁が和合することにより、来世の最初の識が生じる。衆生はあるいは地獄に趣き、あるいは餓鬼道に堕ち、あるいは畜生の三悪道に生まれ、あるいは阿修羅道・人道・天道の三善道に生を受ける。最初の識心が生起した後、衆生は各々業報を受け始め、同一の色身において識心が絶え間なく連続して運行する。命終時に識心が滅すれば色身は死屍となり死蘊と称され、色身に最初に生起した識心を初識と称し、色身の五蘊を生蘊と名付ける。

——生如法師の開示

瑜伽師地論第十巻（十二因縁）