断食法の実践方法

一、断食の効用

断食には多くの利点があります：体内の様々な疾病（癌を含む）を除去し、毒素や老廃物を排出し、血管に詰まった廃棄物や毒素を浄化し、血液循環を改善し、新鮮な血液に入れ替わり、細胞組織から身体に必要な栄養素を分解し、肌を透き通るように輝かせ、若々しさを保ち、美容効果を高め、健康長寿を実現し、若返りを促進し、生命力を活性化させます。気脈が通じ、身体が柔軟になり、結跏趺坐が楽に組めるようになり、座禅の効果が向上し、禅定が早く深まり、心身が愉悦に満ち、飲食への執着と依存が軽減され、煩悩が減少し、頭脳が明晰になり、思考が活発化し、智慧が開け、定慧が増長します。

飲食は粗大な四大（地水火風）であり、不浄物と毒素を含み、内臓に負担と労働を強いて臓器を摩耗させ、寿命を縮めます。断食期間中は気を主とし、気は微細な四大（特に風大）であり、身体を軽やかに上昇させます。仙人や天人は皆気を食し、身体が軽妙であるが故に神足通を得て飛行できます。断食中の座禅は極めて効果的で、静座したまま動きたくなくなり、この時間を活用して禅定を深めると、身体が柔軟になり足組みが容易になり、心も静まり妄念が減り、頭脳が澄み渡ります。気脈の運行が良くなり、気が全身に行き渡ると、身体の微細循環と代謝が促進されます。

二、断食の準備期間

約三日間の半断食期間（長短可）を設け、身体と意根を少食・無食に慣れさせます。正式な断食開始時、胃に飲食が無くなって初めて細胞組織が急速に分解・代謝を始め、毒素と老廃物を排出し、高栄養素を供給します。半断食初日は粟粥一碗（七分目）、二日目も一碗（六分目）、三日目は半碗（四五分目）とします。正式断食開始後は水のみを多量に摂取し、細胞分解と新陳代謝を促進します。

三、正式な断食

勤務中の場合は火・水・木曜に半断食、金曜から正式断食を開始します。土曜（断食二日目）は空腹感が強いため人と接しない環境で過ごし、日曜（三日目）も同様に静養します。四日目には適応し、細胞分解によるエネルギー増加で活力がみなぎります。ただし重篤な糖尿病や心臓病・胃疾患の方は医師監修必須です。

断食は三日間で胃疾患の初期改善が可能で、期間が長くなるほど臓器の新陳代謝が促進され、血液が浄化され、若返りと健康増進が図れます。美容効果を凌駕する副作用のない方法です。初回は3-7日間が適切で、四日目以降は空腹感が軽減します。食欲より「食への執着」が課題で、観想法（日光・仏光・月光の観想）で気エネルギーを補い、唾液分泌を促進することで乗り越えられます。

四、復食の方法

七日間の断食後、粟粥から慎重に復食します。胃は新生児同様にデリケートなため、流動食から始め、冷たい・硬い・乾いた食物を避けます。三日目までは粟粥を少量頻回摂取し、四日目以降は柔らかい野菜や根菜を追加します。十日後は紅参・竜眼・棗・枸杞の煎じ液で気を補います。酸味・辛味・塩分の強い味付けは避け、新しい食習慣の形成に努めます。

断食グループ番号：544837720

実践者の体験記：

師匠へ

師匠の広大無辺なる慈悲心に深く感銘を受けました。母は昨年11月に30日間の断食を達成し、8日目からは礼拝・座禅・念仏を精力的に行えるまで回復しました。断食後は別人のように生気を取り戻し、家族全体の健康状態も改善されました。父の高血圧と私の不眠症も解消され、仏法への理解も深まりました。医学的に絶望視された母の回復は「一切唯心造」の真理を体現しています。師匠の深遠なる教えに心より感謝申し上げます。（了）