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日常開示

2021年02月23日    火曜日     第2 回の開示 合計3125回の開示

瑜伽師地論 第十巻(十二因縁)

(三十五)原文:問。何の因縁によって、縁起支は自ら作るにあらず、他作にあらず、倶作にあらず、また無因から生ずるにもあらざると説くや。答。生ずるものは存在しないが故に、縁には作用なく、縁の力によって生ずるが故に。 

釈:問:いかなる因縁によって、縁起支は縁起法の本体が作り出したものではなく、縁起法以外の他縁が作り出したものでもなく、縁起法自体と他縁が共同で作り出したものでもなく、また何の因縁もなく生じるものでもないと説くのですか。答:縁起法の生は無の法であり、空の法であって実際には存在せず、縁起法を生じさせる縁にも真実の作用はなく、全ては因縁力によって引き起こされるものだからです。

原文:問。縁起の中において、いずれが苦の芽か。誰が苦の芽を養うか。いずれが苦の樹か。答。無明・行の縁によって引き出される識、乃至受は苦の芽なり。受の縁によって引き出される愛、乃至有は苦の芽を養うものなり。生と老死は苦の樹と知るべし。 

釈:問:縁起法においてどの支分が苦の芽に当たりますか。どの支分が苦の芽を養い、どの支分が苦の樹ですか。答:無明と行の因縁によって生じる識支、および名色・六入・触・受支は苦の芽です。受によって生じる愛、および取・有支が苦の芽を養い、生と老死支が苦の樹であると知るべきです。

原文:問。幾つの縁起支が灯心の如しと知るべきか。答。識乃至受なり。問。幾つの支が油の如しか。答。無明・行・愛・取・有なり。問。幾つの支が炎の如しか。答。生老死なりと知るべし。 

釈:問:いくつの縁起支が灯心のようなものですか。答:識・名色・六入・触・受支は灯心のようで、油が加われば燃え上がり生死の苦が現れます。問:いくつの支が灯油のようなものですか。答:無明・行・愛・取・有支は油のようなもので、識・名色・六入・触・受と和合して灯心に火を点し、生死の炎を燃やします。問:いくつの支が炎のようなものですか。答:生と老死支は炎のように燃え上がり、無量の苦悩をもたらします。

原文:問。いかなる因縁によって、縁起の黒品教において増益と説くや。答。一切の有支は純粋なる大苦聚が後の果となるが故に。また諸々の有支は前の支が縁となり、後の支が従うが故に。問。いかなる因縁によって、白品教において損減と説くや。答。一切の支が前の支を永断すれば、後の支が減ずるが故に。またこれが純粋なる大苦聚の因を損減するが故に。 

釈:問:なぜ縁起法の黒品教では苦聚を増やす作用があると言うのですか。答:全ての有支は究極的に大苦聚という結果を生むため、十二支縁起法は染汚業であり黒品類に属し、苦を増やすからです。また前の有支が縁となって後の有支が続くことで大苦聚が生じるためです。問:なぜ白品教では苦聚を減らすと言うのですか。答:十二縁起支の前の支を断てば後の支が減じ、苦聚の因が損なわれるためです。

原文:問。幾つの縁起支が因ある法と名づけられるか。答。前七支なり。問。幾つの縁起支が因ある苦と名づけられるか。答。残り五支なり。問。幾つの支の滅が漏尽によって顕れるか。答。三支なり。 

釈:問:いくつの縁起支が他の法を生じる因となりますか。答:無明・行・識・名色・六入・触・受の前七支が因です。問:いくつの支が因による苦ですか。答:愛・取・有・生・老死の後五支です。問:いくつの支の滅が煩悩の尽きた状態を示しますか。答:無明・愛・取の三支が有余涅槃位において煩悩が尽きたことを示します。

——生如法師の開示
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