衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2021年02月14日    日曜日     第4 回の開示 合計3097回の開示

『父子合集経』講話(一二二)

夢の中で声を聞くことは実在するか。

原文:仏は大王に言われた。耳が捨声を聞いて捨の想いを起こすのは、人が夢の中で他者の説く不了義の句を聞くようなものだ。どう思うか。この人が目覚めた後、夢中で聞いた声を追憶するのは実在するか。王は答えていわく、そうではありません。

仏は言われた。大王よ、この人が夢を実体と執着するのは智者か。王は答えた。そうではありません世尊。なぜなら夢中には音声も無いのに、ましてや不了義の句などありえない。この人は徒らに自らを疲労させ、実体無きものを追うのだと知るべきです。

釈:仏は説かれた。大王よ、衆生が善悪を捨てた声を耳で聞いて実体と執着するのは、あたかも人が夢の中で無意味な不成句の言葉を聞き、目覚めてから夢中の言葉を追想するようなものだ。これは実在するか。浄飯王は答えた。実在しません、世尊。

仏は続けられた。この人が夢を実体とするのは智者か。浄飯王は答えた。智者ではありません。なぜなら夢中に音声は存在せず、ましてや不成句の言語などないからです。この人はまさに空しく心を駆り立て疲れさせ、実体なきものを追うのです。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

四念処の修行による功徳の受用

次の記事 次の記事

『瑜伽師地論』第十巻(十二因縁)

ページのトップへ戻る