衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年02月14日    日曜日     第3 回の開示 合計3096回の開示

四念処の修行による功徳の受用

大念住経に従って修行を実践すると、定力が絶えず増強され、修行を重ねるほど利益を感じるようになります。行住坐臥において呼吸を観じ、色身を観察し続けることで、心は次第に静寂を深め、微細さを増していきます。最終的には色身の頭から足まで、内側から外側に至る全ての変化現象を観察できるようになり、心は非常に鋭敏で智慧に満ちた状態となります。これらは全て禅定を修めることによる功徳です。禅定を修めなければ、心は粗雑なままとなり、色身の内外の状況を観察することも発見することもできません。特に自らの内に生じる貪・瞋・癡の煩悩や種々の無明については、第一に発見できず、第二に降伏することができないのです。従って必ず禅定を修め、四念処を実践し、観行の智慧を増長させて煩悩を降伏させ、悪業を造らず、あるいは少なく造るようにしなければなりません。

四念処の修行過程において、心は次第に静寂を深め、一定の境地に至ると、因縁の時節が具わるや、ある法縁に触れることで即座に内観と参究が生起し、直ちに灵感を得て法を証得します。禅定がよく修まると、心は極めて機敏となり、集中力が強化され、常に当下に縁起することができます。自らの身心の内外を了知し、外界にどのような境界が現れても、心には明らかながらもこれに理睬せず動じることがなく、内に煩悩が生じても心は明瞭でありながら、煩悩に随って業行を造作することなく、これが禅定の功徳です。心が清浄となり、煩悩を降伏させます。煩悩が軽減されるにつれ、世間への貪執は次第に減少し、より多くの時間と精力を費やして世俗の事業に携わることを好まなくなり、多くの事柄が重要でないと感じられるようになります。一心に道に向かい、願力は広大となり、修行は正道に乗り、見道はただ時節因縁の問題となります。

——生如法師の開示
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