衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
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日常開示

2021年01月30日    土曜日     第2 回の開示 合計3045回の開示

瑜伽師地論 第十巻(十二因縁)

(十七)原文:問。如何にして愛は取を望むことを三種の縁と為すや。答。欲貪と俱に行うにより、随順取法の中に於いて、欲楽を安立するが故に、俱有縁と為す。無間滅の勢力転ずるが故に、生起縁と為す。当来を建立し、解脱し難く彼の相続するが故に、久遠滅の引發縁と為す。

釈:問:何故に愛縁取に三種の縁があると言うのか。答:欲貪が取と常に相伴って運行し、諸法を取に随順する過程において貪欲に楽着する心行があるため、愛は取の俱有縁であると言う。愛の無間断滅する勢力が運転する故に、取の生起縁となる。未来世において愛が依然として絶えず出生し運行し、解脱を得難いのは、愛が相続不断であるが故に、取が未来久遠劫における引發縁となる。

原文:問。如何にして取は有を望むことを三種の縁と為すや。答。彼と俱にあるにより、業をして諸趣の果を招かしむるが故に、俱有縁と為す。又彼の力により、此の生処に於いて識等を引き能うが故に、無間滅生起縁と為す。又能く彼の界の功能を引發するが故に、久遠滅の引發縁と為す。

釈:問:何故に取縁有に三種の縁があると言うのか。答:心行が常に取と相伴い、所作の業行が六道輪廻の果報を感召するため、取は有の俱有縁である。又取の勢力により、生まれる処において六識等の支分を引發する故に、取は六識等の無間断滅する生起縁となる。更に取が三界有の各支分の功能を引發する故に、取は識等の支分が未来久遠劫に滅する引發縁である。

原文:問。如何にして有は生を望むことを三種の縁と為すや。答。彼の種子を熏発するが故に、俱有縁と為す。彼の勢力により無間に随転するが故に、生起縁と為す。久遠滅と雖も、而も果転するが故に、引發縁と為す。有が生を望むが如きは、生が老死を望むを縁とすること亦た此の如しと知るべし。

釈:問:何故に有縁生に三種の縁があると言うのか。答:有が生の業種を熏発する故に、有は生の俱有縁と言う。三界有中の全ての業行は後世生の縁である。三界有の勢力が無間断に運転する故に、有は後世生の生起縁となる。三界有が未来久遠劫に滅すると雖も、其の中の果報が絶えず運転し続ける故に、三界有は生の引發縁である。有縁生の道理は此の如く、生縁老死も亦た同様に、其の縁に此の三種を有する。

——生如法師の開示
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