衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2021年01月27日    水曜日     第3 回の開示 合計3037回の開示

父子合集経講記(一〇六)

六塵の境界を捉えて心を徒らに疲れさせよ

夢の中に音楽の音声は存在せず、自らが夢を見ていることに気付かないばかりか、心に喜びや快適さ、貪愛を生じさせるのは更なる倒錯である。実体なき事象が存在せず、心境もまた存在しない。全ては虚妄である。夢境を実体と見做し、絶えず回想し幻想を抱くのは徒労に等しく、実体なき事柄に心を駆り立てて妄想を追うことは、まさに心を疲労させるだけで、得るべき実利は何もない。我々の心が六道において同様に疲弊するのは、絶えず六塵の境界を捉えようとする結果、何も得られず空しく去来し、妄想や希望、願望、渇望が心を徒らに疲労させるからである。実際には何の役にも立たず、臨終の時には結局は何も得られずに終わるのである。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

瑜伽師地論 第十巻(十二因縁)

次の記事 次の記事

四聖諦の観行の内容と結果

ページのトップへ戻る