衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年01月13日    水曜日     第1 回の開示 合計2994回の開示

瑜伽師地論 第十巻(十二因縁)

(二)原文:欲取とは何か。諸欲に対するすべての欲貪をいう。見取とは何か。サトリヤ見を除き、他の見解に対するすべての欲貪をいう。戒禁取とは何か。邪願によって生じた戒禁に対するすべての欲貪をいい、例えば外道が苦行によってすべての罪業を滅ぼせると考え、耐え難い苦しみを日々自ら受け、無駄に己を痛めつけるような禁戒を固執することを指す。我語取とは何か。サトリヤ見から生じるすべての欲貪をいう。最初の欲取は欲界の苦果を生じ、残る三つは三界の苦果を生じる。

釈:欲取とは何か。欲界のすべての法に対する貪欲と執着である。見取とは何か。我見以外の他の見解に対する貪欲と執着である。戒禁取とは何か。道理に合わない邪願によって生じた戒律に対する貪欲と執着であり、例えば外道が苦行によって罪業を滅ぼせると考え、毎日耐え難い苦しみを自ら受け、無駄に己を痛めつけるような禁戒を固執することを指す。我語取とは何か。我見から生じるすべての貪欲と執着である。最初の欲取は欲界の苦果を生じ、見取・戒禁取・我語取は三界の苦果を生じる。

原文:欲有とは何か。欲界の前時に存在する有、業有、死有、中有、生有、及び地獄・畜生・餓鬼・人・天の有を総称して欲有という。これは先に造った諸行煩悩が薫発したものである。色有とは何か。地獄・畜生・餓鬼・人を除いた残りを色有という。無色有とは何か。中有を除いた残りを無色有という。

釈:欲有とは何か。欲界に生まれる前の有、業種の有、死時の有、中有、欲界に生じた時の有、及び地獄・畜生・餓鬼・人・天人の有を総合したもので、過去に造った諸行煩悩業が薫発して感得したものである。色有とは何か。地獄・畜生・餓鬼・人を除く残りの有を指し、業有・死有・中有・生有及び色界に生じる前の有を含む。無色有とは何か。中有を除く残りの有を指し、業有・死有・生有及び無色界に生じる前の有を含む。

原文:問い。何の義によって七有(地獄・畜生・餓鬼・人・天・業有・中有)を立てるか。答え。三種の所作による。一に有を引く業有、二に有へ趣く中有、三に果報を受ける五道の有である。生とは何か。胎生と卵生の最初に託生する時をいう。等生とは何か。その身分が円満し未だ出生せざる時をいう。趣とは何か。そこから出ることをいう。起とは何か。出生後の成長をいう。出現とは何か。湿生と化生の身分が頓時に現れることをいう。

釈:問い。どのような道理で七種の有(地獄・畜生・餓鬼・人・天・業有・中有)を立てるのか。答え。三種の所作による。第一は有を引く業有、第二は有へ趣く中有、第三は果報を受ける五道の有である。生とは何か。胎生と卵生が最初に生を受ける時を指す。等生とは何か。胎卵の中で身体が完成し未だ出生していない状態を指す。趣とは何か。そこから出ることを指す。起とは何か。出生後の成長段階を指す。出現とは何か。湿生と化生の衆生が身体を頓時に現すことを指す。

——生如法師の開示
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