衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年01月12日    火曜日     第3 回の開示 合計2993回の開示

父子合集経講話(第九十)

夢の中で怨敵と争うことは実在するのでしょうか。

原文:大王よ、譬えば人が眠りのうちに諸々の怨敵と共に戦いを交えるが如し。汝はどう思うか。この者が目覚めた後、夢の中の戦い等の事柄を追憶する時、それらは実在するか。王は曰く、否なり。

仏は言う、大王よ、この者が夢を実体と見做して執着することを、智者と言えようか。王は曰く、否なり。世尊よ。何となれば、夢中には畢竟怨敵無きが故に。ましてやそれらと共に戦いを交えることなどあろうか。知るべし、この者は徒らに自ら憂い悩むのみで、全て実体無きことを。

釈:仏は説かれた:大王よ、譬えば人が眠りのうちに多くの怨敵と共に相争うが如し。汝はどう考えるか。この者が目覚めた後もなお夢中の戦いの出来事を追憶する時、それらの事柄は実在するか。浄飯王は答えた:実在せぬ。

大王よ、この者が夢境を実体と見做して執着を捨てず、彼は智慧ある者と言えようか。浄飯王は答えた:この者は智者にあらず、世尊よ。何故ならば、夢中には怨敵存在せず、ましてやそれらと戦うことなどあるはずもない。この者はただ自ら憂い悩みを生ずるのみで、夢中に真実の人事は無い。

——生如法師の開示
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