衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年01月05日    火曜日     第2 回の開示 合計2969回の開示

雑阿含経 第13巻(三五七)

如是我聞。一時、仏は舎衛国祇樹給孤独園に住したまえり。その時、世尊は諸比丘に告げたまわく「七十七種の智あり。諦聴して善く思惟せよ。汝らのために説かん。いかなるが七十七種の智ぞや。生縁老死智、余の生縁老死智ならざる智。過去生縁老死智、余の過去生縁老死智ならざる智。未来生縁老死智、余の未来生縁老死智ならざる智。及び法住智、無常にして有為、心の縁りて生ずる、尽きる法、変易する法、欲を離るる法、滅する法、断知の智なり」と。

釈して曰く、世尊は諸比丘に告げたまう「七十七種の智がある。汝らは仔細に聞き善く思惟せよ。第一の智は世間に生の因縁存在ある故に必ず老死あることを知る智慧。第二の智は生が滅すれば老死必ず滅することを知る智慧。第三の智は過去世に生ある故に必ず老死あることを知る智慧。第四の智は過去世の生が滅すれば老死必ず滅することを知る智慧。第五の智は未来世に生ある故に必ず老死あることを知る智慧。第六の智は未来世の生が滅すれば老死必ず滅することを知る智慧。第七の智慧は生縁老死の法住智、生は無常にして有為法、阿頼耶識より出生する法、断尽し得る法、変易を絶えざる法、離るべき貪欲の法、滅し得る法を知り、法住智はまた如何に生を断除するかを知る智慧なり」。

原文:かくの如く生・有・取・愛・受・触・六入処・名色・識・行、無明縁行智、余の無明縁行智ならざる智。過去無明縁行智、余の過去無明縁行智ならざる智。未来無明縁行智、余の未来無明縁行智ならざる智。及び法住智、無常にして有為、心の縁りて生ずる、尽きる法、変易する法、欲なき法、滅する法、断知の智。これを七十七種の智と名づく。仏はこの経を説き終えたまう。諸比丘は仏の説きたまう所を聞き、歓喜して奉行せり。

釈して曰く、生に対する七種の智、十二因縁法中の有・取・愛・受・触・六入・名色・六識・意根の行及び無明、皆同じく七種の智慧あり、合わせて七十七種の智となる。例えば無明縁行において、第一の智は無明ある故に必ず行あることを知る智慧。第二の智は無明滅すれば行必ず滅することを知る智慧。第三の智は過去世に無明存在ある故に必ず行あることを知る智慧。第四の智は過去世の無明滅すれば行必ず滅することを知る智慧。第五の智は未来世に無明ある故に必ず行あることを知る智慧。第六の智は未来世の無明滅すれば未来世の行必ず滅することを知る智慧。第七の智は法住智、無明は無常にして有為法、阿頼耶識より出生する法、断尽し得る法、変易を絶えざる法、欲なき法、滅し得る法を知り、無明法住智はまた如何に無明を滅尽するかを知る智慧なり。

——生如法師の開示
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