衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年01月03日    日曜日     第2 回の開示 合計2963回の開示

諸仏の一切種智成就の過程

金には金性があり、金は如来蔵に相当し、金性は如来蔵の性質、すなわち真如性に相当します。金の鉢や金の碗、金の装飾品は金から作られており、全て金性を有し、あるいは全てが金性そのものと言えます。同様に、如来蔵から顕現された一切の法は真如性を具えており、つまり如来蔵の性質を全て持っているのです。金の鉢や碗が金で作られていることを知っていても、最初はそれらが100%純金でできており、内側から外側まで微塵に至るまで金であり、金の属性を全て持っていることを理解していません。時を経て金の鉢や碗を不断に観察検証する中で、金の属性についての理解が次第に深まり、金製品の含有率と純度に対する確信が強まります。ついには金の鉢や碗が完全に純金で作られており、100%金であり、金の全属性を具えていることを完全に悟り、金そのものとして扱えるようになるのです。

この過程は、如来蔵を証得した後に総相智・別相智・道種智、そして一切種智が生じる過程と全く同じです。五蘊において初めて如来蔵を証得した段階は、金の鉢や碗が金で作られ、ある程度の金性を含むことを知ったばかりの状態に等しく、金の純度がどの程度かはまだ分かっていません。別相智が生じた後、諸法の中の如来蔵を仔細に観察検証し、次第に諸法における如来蔵の性質を明らかにしていきます。さらに観察を重ねるうちに、諸法が一分の如来蔵の真如性を具えることを証得し、初地に入ります。諸法を引き続き観察検証していくと、一切の法が円満に如来蔵の真如性を具足していることを証得し、十分の真如性、満点の真如性を悟り、視界全体が真如に満たされる境地に至ります。これが仏陀となる瞬間です。金を識別できない者は器や碗しか見えず、金そのものを見ることができず、貧しい放浪者として金を守りながら物乞いして生きるほかなく、なんと哀れなことでしょうか。凡夫が身中の如来蔵を守りながらも如来蔵を識別せず、ただ五蘊の身のみを認めるならば、六道輪廻の命運を辿るほかなく、さらに憐れむべき存在と言えるでしょう。

——生如法師の開示
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