問:なぜ悪夢を見ている時に念仏を唱えると、悪夢が消えるのですか?
答:普段から意識的に念仏を唱えることで、意根に染み込ませます。意根が仏を心に持っており、念仏の功徳も理解しているため、夢の中で危険な状況に遭遇した時、直接仏の念じを起こし、仏の名号を称えます。この仏名は意識的に考えてから念じるのではなく、自然と口をついて出るものです。これが真の念仏であり、仏と感応道交できるのです。仏の加護力が及ぶと、悪夢は消え去ります。境は心に従って転ずるもので、念仏の心が現れるやいなや、悪夢の境界は消滅し、苦痛から平静で安らかな状態へと転じます。
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