六根が六塵に縁って六識を生ず
六根はそれぞれ六塵に縁り、眼根は色塵に対し、耳根は声塵に対し、鼻根は香塵に対し、舌根は味塵に対し、身根は触塵に対し、意根は法塵に対す。法塵とは前五塵の上に現れる法処所摂色の一種なり。例えば書物を眺むる時、この色塵たる書物の上に現れる法塵とは、書物の形状大小・長短円方・紙質の厚薄・活字の大小や書体、内容情報等を指し、これら全て意識の了別する相に属す。意根と法塵が相対し、眼根と書物の色彩が相対する時、意識と眼識が同時に生起して書物を分別し、了別する内容範囲と精粗の程度は異なる。
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