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煩悩無尽誓い断つ
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仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年12月13日    日曜日     第2 回の開示 合計2902回の開示

長阿含大縁方便経第九

(十一)原文:如何に二入処と為す。無想入と非想非無想入とは是なり。阿難よ。此の二入処に於いて、或る沙門婆羅門は言う『此の処は安穏なり。救いとなり護りとなり、舎宅となり燈明となり、光明となり帰依となり、虚妄ならず煩悩なき処なり』と。阿難よ。若し比丘が二入処を知り、集起を知り滅尽を知り、味着を知り過患を知り、出離の要道を知り、如実に知見すれば、彼の比丘は言う『彼は我に非ず、我は彼に非ず』と。如実に知見する、是を二入と為す。 

釈:二種の入処とは何か。無想天入処と非想非非想天入処がそれである。阿難よ、この二入処について、ある沙門婆羅門は「ここは安穏な場所、救護の場所、宿り、燈火、光明、帰依所、虚妄なき場所、煩悩なき場所である」と説く。阿難よ、比丘たちがこの二入処を了知し、その生起と滅尽を悟り、耽着と過患を弁え、出離の要道を知り、如実に見極めるならば、比丘は「二入処は我にあらず、我は二入処にあらず」と宣言する。これを如実知見することを以て二入と為す。 

原文:阿難よ。更に八解脱有り。何をか八と為す。色を観じて色と為す、初解脱。内に色想無く外色を観ず、第二解脱。浄解脱、第三解脱。色想を超え、有対想を滅し、雑想を念わずして空処に住す、第四解脱。空処を超え識処に住す、第五解脱。識処を超え不用処に住す、第六解脱。不用処を超え有想無想処に住す、第七解脱。滅尽定、第八解脱。阿難よ。諸比丘此の八解脱に於いて、順逆に遊行し出入り自在なり。斯の如き比丘は俱解脱を得たり。其の時、阿難は仏の説く所を聞き歓喜し奉行せり。 

釈:阿難よ、更に八種の解脱がある。第一解脱は色想を観じて色の不浄を悟り心を解脱させる。第二解脱は内に色想無く外色の不浄を観じて解脱する。第三解脱は身心清浄の解脱。第四解脱は色想を超越し有対想を滅し、雑想を離れ空無辺処に住して解脱する。第五解脱は空無辺処を超え識無辺処に住す。第六解脱は識無辺処を超え無所有処に住す。第七解脱は無所有処を超え非想非非想処に住す。第八解脱は滅尽定による解脱。阿難よ、比丘たちがこの八解脱を順逆自在に行じ出入りする時、彼らは俱解脱の阿羅漢となり、智慧と禅定を具足する。

——生如法師の開示
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