外火界とは何か。
原文:如何にして外火界という。執受せざるを謂う。温熱の相生ずるなり。もしまた人ありて、曠野の中に火縁を求め、あるいは蓬艾をもってし、あるいは牛糞屑、あるいは兜羅綿をもってし、火を引き起こした後、草木を焼き、山林聚落及び余の方処を、皆な焼く所と為す。
釈:外火界とは何か。自己本来の如来蔵が単独で執受する温度・熱の相ではなく、共業衆生の全ての如来蔵が共同で保持する温度と暖かさの相、これを外火界という。もし人が曠野で火を生じる外縁を求め、あるいは蓬艾を用い、あるいは牛糞屑、あるいは兜羅綿を用い、凸レンズや火起こしの器をもって火を引き起こした後、火は草木・山林・村落を燃やし、及び周囲の全ての及ぶべき処を、ことごとく大火に焼かれるのである。
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