衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年11月21日    土曜日     第4 回の開示 合計2816回の開示

父子合集経講話(十八)

三災が訪れる時の様相

地界が崩壊する時、どのように滅びるのでしょうか。最初に起こるのは大火災です。火災が到来すると、色界の初禅天まで焼き尽くされます。初禅天より下は何も残りません。欲界の六つの天界と天宮も消滅し、須弥山も四大洲も地球も失われます。世が滅びる時、大火が燃え上がり地球は焼き尽きます。地球はどのように消滅するのでしょう。まず二つの太陽が現れ、次に三つ、四つ、五つ、六つと増え、最後に七つの太陽が現れると初禅天以下が全て焼失します。二つの太陽が現れただけで地上の生命は跡形もなく消え去ります。まして七つの太陽ではなおさらです。一つの太陽でも夏の到来に耐えられない我々にとって、二つの太陽が現れれば生命が存続できるでしょうか。七つの太陽が現れると四大海水も干上がり、地球は直接炎上して焼失します。炎は天上まで達し須弥山を焼き払い、欲界の六天を全て焼き尽くし、初禅天も消滅します。金銀珠玉はとっくに焼失し、七宝ですら金銀より堅固なものも全て灰燼に帰します。

第二は水災です。初禅天以下が焼失した後、天から豪雨が降り注ぎます。一つの雨粒が象ほどの大きさで、七日七晩降り続けます。水は色界第二禅天まで達し、欲界六天と初禅天を飲み込み、さらに第二禅天まで上昇して全てを水没させます。水災の威力はこれほど甚大で、第二禅天以下の天人たちも逃れられません。

第三は風災です。大風が吹き荒れ、色界第三禅天まで到達して第三禅天を吹き飛ばします。もし地球が火災で焼失していなくても、瞬時に大風で粉々にされます。欲界六天は吹き散らされ痕跡も残らず、七宝や百宝で構成されたものも全て分解され、如何に堅固な物も存在し続けることはできません。この風力の強大さは計り知れません。ただ一つのものだけが火に焼かれず、水に沈まず、風に飛ばされません。それが如来蔵です。

三災が過ぎ去ると、第四禅天以上だけが残ります。第四禅天には四層あり、さらに四空天と無色界天が続きます。これらの天界には災害が及びません。第四禅天以上は捨念清浄の境地で念がなく、心が清浄な境界に安住しているため災害が生じないのです。第三禅の禅定境地にはまだ呼吸があり、呼吸は風に通じるため風災を招きます。風災は第三禅天まで達し、これを破壊します。三千大千世界が全て崩壊し尽くすと、静寂が残り塵一つ残さず消滅します。それ故に世界はまことに虚妄であると言われるのです。

——生如法師の開示
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