外地界の堅固性は虚妄にして実体なし
原文:大王よ。いかにして外地界の堅固性というのか。例えばこの世において、梵天王の居所である宮殿が初めて建立された際、多くの宝によって成り、さらに他化自在天の諸天の居所である宮殿も、全て七宝によって形成された。大王よ、もし地界が存在しなければ、その堅固性はどこから生じるというのか。
解釈:内なる地界について述べ終えた後、仏は続けて外なる地界を説く。地界とは全て堅固性を有するもので、色身の外部にも堅固な物質が存在するが、これは十八界における内六塵ではなく外六塵、特に外色塵を指し、如来蔵が共同で顕現した本質境であり、如来蔵のみが接触し得るものである。
仏は説かれた:大王よ、外なる地界の堅固性とは何か。例えばこの三界の器世間が形成され始めた時、初禅天の主である大梵天王の宮殿は衆宝によって建てられ、帝釈天の宮殿も七宝で構成され、欲界第六天の他化自在天の天主の宮殿も全て七宝で築かれた。大王よ、もし地界がなければ、それら宮殿の堅固性はどこから生じるのか。
一切の物質的色法における堅固性は、地大の種子によって形成される。初禅天の梵天王の宮殿も七宝で構成され、二禅天の天主の宮殿も七宝で成り、須弥山も七宝で形成される。あらゆる七宝・百宝はその堅固性を有し、全て地界によって生じる。地球は土砂や各種鉱物で構成され、その中にも様々な宝が含まれ、堅固性を有するが、これらは全て地界によって形成される。
世界が形成され始めた時、宮殿も次第に形成された。共業の衆生の如来蔵が共同して四大種子・五大種子を出力し、大種が共同で宇宙の器世間を顕現し、各天界の宮殿を現出し、四大洲・四大海・七金山を顕す。これらの物質には全て地界が含まれ、堅固性を有する。
もし我々の如来蔵の中に地の堅固性がなければ、外界の器世間の堅固性はどこから生じるのか。この言葉は外界の一切の器世間の形成が如来蔵に含蔵された種子の顕現によることを示し、縁ある衆生の如来蔵が共通の業種を出力し、五大種子が宇宙の器世間を顕現することを説く。この教えは宇宙の器世間が如来蔵から来ることを示し、結局は心が万法を造り、万法は全て心によって変化し、心によって生じることを明らかにする。この地界とは如来蔵の中の一つの種子、一つの機能に他ならない。ここにおいて、万法唯心の原理を初歩的に理解すべきである。
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