末法の世において、『観無量寿経』に基づく観行を修めるならば、その成就は迅速かつ確実である。もし極楽世界の宝蔵を詳細に描いた図像が観想の手引きとして存在すれば、我々は第一観から第十六観まで順を追って観想を深めることができる。第三観を成就した時点で、極楽往生が必ず保証される。これは予め時至ることを知るよりも遥かに確実で安泰な道であり、禅定は永遠に失われることなく、仏力の加護は永劫に続く。第三観を成就するに至れば、禅定は極めて優れた境地に至り、三悪道の業は消滅する。もはや業障によって三悪道に堕ちることはなく、禅定も退転することはない。故に必ず極楽往生を遂げるのである。
第七観を成就すれば必ず明心証悟を得る。仏力の加護を受けるこの境地では、解悟ではなく証悟のみが可能となり、極楽世界に至るその果報は比類なき尊さを極める。自己の修行によって得た禅定は、業力と無明の影響により因縁に触れれば退転する。しかし仏力の加護を受けた禅定は永遠に退転することがない。これが第三観以降の境地の真実相である。
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