衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年11月27日    火曜日     第1開示 合計1044開示

仏説観無量寿経三輩九品往生

釈尊は『観無量寿経』において、衆生が極楽浄土へ往生するには上から下まで三輩九品の階位があると説かれました。そのうち上輩往生は、大乗を修学する発心を持ち、大菩提の道を歩み、明心見性を願い、無量の衆生を広く利益する者です。中輩往生は小乗の発心で、ただ個人の生死の苦から解脱することを求める者。下輩往生は大いなる悪業を造った者が、臨終に善根が顕現し、極楽浄土への往生が決定するものです。

上品上生は、極楽浄土に生まれると蓮華の中に留まることなく、直接阿弥陀仏に謁し、仏の説法を聞きます。この者は娑婆世界ですでに明心見性し、心の中の無始の無明を断じ、我見を除いたため、蓮華の宮殿で大乗を薫修する必要がないのです。仏に謁する時、阿弥陀仏の説く甚深な大乗の法を理解でき、その場で無生法忍を得て如来の家に入り、地上の菩薩となり、広大で甚深な智慧を具足します。その後、十方世界に分身し、意のままに十方諸仏を供養し、縁に随って十方世界で衆生を救済します。

上品中生の者は明心見性していませんが、大乗方広の経典を読誦できます。極楽浄土へ弾指の間に到着した後、極楽浄土の一宿(半大劫に相当)を蓮華の中で過ごします。娑婆世界の時間で半大劫(1680万年×80倍)です。その後、蓮華から出て、極楽浄土の七日後に仏に謁し説法を聞き、不退転の菩薩として悟りを開きます。さらに極楽浄土の一小劫を経て初地の菩薩となり、如来の家に入ります。

極楽浄土の1日は娑婆世界の1大劫に相当します。上品下生は、蓮華の中で極楽浄土の1日1夜(娑婆世界の1大劫)を過ごした後、蓮華から出ます。極楽浄土の七日後に仏に謁しますが、仏像ははっきり見えません。さらに極楽浄土の二十一日を経て、仏の説法を聞き明心の悟りを開き、さらに極楽浄土の三小劫を経て初地の菩薩となり、如来の家に入ります。

中品往生は、一般的に小乗の根性の者で、大乗の菩提心を発しておらず、大乗経典を読誦する必要はありません。中品上生は、極楽浄土に到着すると直接仏に謁し、説法を聞いて即座に三明六通の大阿羅漢となり、舎利弗や目連などの尊者と同等の位に至ります。中品中生は、蓮華の中で極楽浄土の七日を過ごし、蓮華から出た後、初果を証得します。さらに極楽浄土の半劫を経て四果の阿羅漢となります。中品下生は、蓮華の中で極楽浄土の二十一日を過ごし、蓮華から出た後、説法を聞いて初果を証得します。さらに極楽浄土の一小劫を経て四果の阿羅漢となり、仏力の加護によって永遠に無余涅槃に入ることなく、心を回らせて大乗仏法を修します。

下品往生はいずれも大いなる悪業を造った者で、極楽浄土の蓮華の中に留まる時間が極めて長くなります。

——生如法師の開示
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観無量寿経を修行することによってのみ往生は保証される

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