衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2019年12月18日    水曜日     第1 回の開示 合計2088回の開示

心所法とは心性と心行であります

識と心所法の運作は、一個人の性格・気質・禀性・智慧と密接に関連しております。心所法の運行を理解したいならば、各人が物事に接触し始めてから最終的に決定を下すまでの間の表情・眼差し・顔色・言動・挙措・反応の速さなどを観察すれば、各心所法の運作過程と速度、そして各人の習性の重さや智慧の優劣を窺い知ることができます。この一連の心行は、一個人の心性・習性・煩悩・智慧の現れであると同時に、心所法の現れでもあります。

性急で心が粗い人々は、人事物に接触した後、大雑把に了別して正誤や細部を顧みず、自らの了別を究竟無謬なものと錯覚します。すると受覚が生起し、喜・瞋・貪・厭などの執心が強く現れ、仔細も弁えずに即断即決します。このような心所法の運作は簡潔迅速ですが、結果は測り知れません。一方、大雑把な了別後に再び仔細に分析し、誤った認識を修正して受覚を転換し、改めて決定を下す人もおります。このような心所法の運作はやや複雑で、反復運行を特徴とします。多くの人々は了別が深まるにつれ、心所法が絶えず変化し、人事物に翻弄されて心が囚われ、超脱できません。

理知的な人々は、人事物を徹底的に理解しない限り思想情緒が生起せず、軽率に判断を下しません。一時的な粗雑な了別を究竟と見做さず、反復観察・弁別・推敲を重ねます。修養を積んだ人々は、了別した人事物が好悪の対象であっても心を動かさず、超然として解脱しております。

大雑把な人々の心所法は迅速簡潔に運行し、緻密な人々のそれは緩慢深細に運行します。煩悩の重い人々の心所法は複雑に絡み合い、愚鈍な人々は了別後に能力不足を悟って放棄し、心所法が急速に消滅するか、あるいは極めて緩慢に運行して長時了別・長時受覚・長時思量の末に決断できません。聡明な人々は迅速に本質を了別し得るか、あるいは極めて深細に究竟を了別して誤謬を生じません。

心所法の運行は極めて錯綜複雑であり、各人の性格・気質・禀性・煩悩・執着の深浅と密接に関連するとともに、各人の修養・修行・禅定・戒律・智慧とも深く結び付いております。

——生如法師の開示
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六識に自性なし

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