一切の法は二つの面において平等で差別がありません。第一に、一切の法は生滅変異する無常なるものであり、実体がなく、空であり、無我であります。存在するその瞬間においても空であり、滅した後はさらに空であります。
第二に、一切の法は如来蔵の性質であり、平等で差別がありません。すべて如来蔵が七大種によって生じたものであり、如来蔵の性質を含んでいます。例えるなら、金で作られた器は全て金の性質を含んでいます。器の形に差別があっても本質に差別はなく、全て金であり、金としての価値を有します。金自体は生滅変異しませんが、器は壊れるものです。壊れた後も、それは金のままなのであります。
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