人体中の精と気は物質色法に属し、神は物質色法が識心に及ぼす影響力である。精は固形であり、如来蔵が四大種によって形成された、地大を主とする物質微粒子である。気もまた如来蔵が四大種によって形成されたもので、風大を主とし、常に漂動と流動の状態にある。この二つの物質が身体内を運行し、身体の状態と健康を決定し、識心の情緒に影響を及ぼす。精が充足している時、身体は活力に満ち、気の運行がスムーズになり阻害が減少する。体内の血液循環が円滑になり、各器官が血液の滋養を得るため、健康で快適な状態となる。この時人は神を具え、精神状態が極めて良好で、活力に満ち、身体も健康で力強さを発揮する。
逆に精が不足すると動力が足りず、気の運行が滞り、血液循環が順調でなくなる。身体器官への栄養供給が追いつかず、身体は重く不快となり、人は活気を失い神がなく、精神状態が悪化し、活力も体力もなくなる。精・気・神の三つは如来蔵の四大種が調和しているかどうかを示している。
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