衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年09月12日    木曜日     第1 回の開示 合計1910回の開示

明心開悟に必要な条件とは?

明心の第一の要点は、第六識と第七識が正常な状態にあり、比較的安らかで心が平穏であり、定力を具え、思惟観行の智慧を備え、五陰身の問題をよく理解し熟知し、我見を断った後、あるいは我見を断つに近い状態になって初めて、明心する機会が得られるということである。

大多数の人々は正常な状態においても明確な思考を持つことができず、我見を断つことも明心することもできない。ましてや極めて異常な状態では、なおさら明確な思考を持つことができず、我見を断ち明心することは不可能である。例えば昏倒状態、無夢の睡眠状態、夢のある睡眠状態、中有の身の状態、死後中有の身が生起する前の状態、激しい怒りの状態、極度に衰弱した状態、苦難に満ちた状態、朦朧とした状態、発狂状態、精神錯乱状態などにおいては、意識が正常に思惟することができない。どうして悟りを得られようか。

無余涅槃において明心開悟することは可能か。第六識と第七識が存在せず、開悟する主体も存在しないため、開悟することはできない。

気絶した状態で明心開悟できるか。意識がなく思惟もなく、意根が恐慌状態にあるため、開悟できない。

無夢の睡眠時に明心開悟できるか。意識がなく、意根を導くことができないため、開悟できない。

夢を見ている睡眠時に意識はあるが、明心開悟できるか。意識が明晰に思惟できず、意根を導くことができないため、開悟できない。

死後、中有の身が生起する前に明心開悟できるか。意識がなく、意根が恐慌状態にあるため、開悟できない。

中有の身において明心開悟できるか。一般的な業障の凡夫は中有の身において極度の恐慌状態にあり、未来を知ることができず、平静な心境で参究できるだろうか。禅定がなければ開悟できない。

中般涅槃において開悟できるか。中般涅槃は第三果の聖者が証得する涅槃であり、第三果の聖者は初禅以上の禅定を有する。一般的には四禅以上の禅定があって初めて中般涅槃を証得する。

家で小さな出来事が起きても心が平静でなくなり、正常に仏法を学び修行できないのに、ましてや中有の身において、中有の身が生起する前、夢の中や外において。些細な出来事で手が震えて文字も打てない状態で、どうして明心できようか。人が罵りに来ればすぐに耐えかねて罵り返すような者が、どうして明心できようか。日頃悪業を多く作り、煩悩の重い人々は全て禅定のない者であり、心が清浄でなく、興奮しやすい。

もし四禅定を有する者が中有の身におり、明心できるか。人間の身において四禅定を有する者は、定から出た時でも明心できる。なぜならこのような人は普段四禅定の中におらずとも、定力が相当に優れているからである。中有の身においても定力が相当に優れており、中有の身が彼に影響を与えないため、開悟することができる。四禅八定の利点は、人に常時定力を保持させ、全ての人事を処理する際に平静かつ周到に、四平八穩で明晰な思惟を可能にすることである。

——生如法師の開示
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