衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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雑阿含経 第一卷 選講

作者: 釋生如 分類: 二乗解脱 更新時間: 2025-02-27 閲覧回数: 3916

雑阿含経 第一巻 五

世尊は諸比丘に告げたまわく、色蘊に貪愛する者は、すなわち喜楽と苦を貪愛するが如し。苦を喜楽する者は、苦より解脱すること能わず、無明を断ずること能わず、また貪欲を離るることもなし。受蘊・想蘊・行蘊・識蘊に貪愛する者は、すなわち苦を貪愛する者なり。苦を喜楽する者は、苦より解脱すること能わず、無明を断ずること能わず、貪欲を離るることもなし。何を以て色蘊・受蘊・想蘊・行蘊・識蘊を貪愛喜楽する者が苦を喜楽するというや。貪愛喜楽は染汚の心にして清浄ならざるが故なり。五蘊を貪愛喜楽する者は五蘊に繋縛され、心は粘着して解脱を得ることなし。

衆生の意根は我愛の煩悩を有し、自らの五蘊に執着して、五蘊を滅することを欲せず。命終すれば中有の身を生じ、中有に在りて意根が自我に執着し、来世の色身を有せんと欲すれば、すなわち受胎して次の世の五蘊を生ず。五蘊有れば苦受あり、生老病死の無量の憂悲悩苦は絶え間なく現ず。故に五蘊を貪愛喜楽する者は苦を喜楽するなり。世尊また諸比丘に告げたまわく、色蘊に貪愛喜楽せざる者は、すなわち苦受を喜楽せず。苦受を喜楽せざる者は、苦受より解脱を得るなり。

かくの如く、受蘊・想蘊・行蘊・識蘊に貪愛喜楽せざる者は、苦受を喜楽せず。苦受を喜楽せざる者は、苦受より解脱することを得ん。世尊は諸比丘に告げたまわく、色蘊を知らず、明らめざれば、貪欲を離るることを得ず。貪欲を離るることを得ざれば、心は解脱を得ることなし。貪心断ぜずして解脱せざれば、苦受を断ずること能わず、苦受より解脱すること能わず。かくの如く、受蘊・想蘊・行蘊・識蘊を知らず、明らめざれば、貪欲を離るることを得ず。貪欲を離るることを得ざれば、心は解脱を得ることなく、心解脱を得ざれば、苦を断ずること能わず。

世尊は諸比丘に告げたまわく、色蘊をもし了知し、明らむることを得ば、すなわち貪欲を離るることを得ん。もし貪欲を離るることを得ば、心は解脱を得ん。心解脱を得る者は、苦を断ずることを得ん。かくの如く、受蘊・想蘊・行蘊・識蘊をもし了知し、明らむることを得ば、すなわち貪欲を離るることを得ん。もし貪欲を離るることを得ば、心は解脱を得ん。心解脱を得る者は、苦を滅することを得ん。

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