衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2025年04月13日    日曜日     第2 回の開示 合計4366回の開示

精気満ちて淫欲を思わぬ原理

弟子の質問:ある朝、行禅を行い四念処を観じていた時、突然「丹田を緩める」という一念が起こりました。丹田を緩めた瞬間、温かい気流が丹田に満ち、今でも丹田が温かいままです。この暖流が現れて以来、特に異性を見ても妄念が起こらなくなり、対治法を用いる必要もなくなりました。あたかも同性や普通の物を見るように、丹田も揺れ動かなくなりました(普段は異性を見ると制御できない非理作意が生じ、生理的な丹田の揺れが発生し、第二念で対処する必要がありました)。師父様、この状況についてご指導ください。

回答:座禅と行禅によって丹田部の気血が通じ、暖相が現前し、丹田が温かく全身の気血が順調になり、身心ともに柔軟になりました。これにより丹田に気・神・精が満ち、外部からのエネルギー補給が不要になったため、生理的欲求が減少し、飲食や睡眠が少なくなり、淫欲も必要なくなりました。精気神が不足している時こそ外部エネルギーを補充する必要があり、生理的欲求も多くなるのです。

これらの生理的欲求は全て欲界人間の生活需要に属します。修行が人間界を超越する境地に至ると、飲食睡眠欲望など五蓋が次第に除去され、欲界天と色界天の境地に上昇します。つまり欲界の未到地定が具足し、色界の初禅定がほぼ達成される段階です。人間の欲望を降伏させると禅定は初禅に上昇し、初禅定において貪欲が断除されます。

色界初禅天以上の天人には男女の欲望がないため性別がなく、飲食を必要としないため鼻識の香り嗅ぎや舌識の味覚も存在せず、眼識・耳識・身識・意識・意根のみが残ります。識心は衆生の需要に応じて設置されるもので、需要がなくなれば識心も存在する必要がありません。滅尽定においては意根のみが存在し、六識はなく、さらに意根は受と想の二つの心所法を滅しています。

丹田が揺れ動かないのは精気が満ちた証拠で、自然に淫欲を必要とせず、淫欲に興味がなくなったのです。精気が満たされない状態は、ちょうど半瓶の水が常に揺れ動くようなもので、外部から水を注ぎ足す必要があります。水量が十分に満たされれば水は揺れ動かなくなります。世尊が楞厳経で断欲の境地について述べられたように、欲を断った者は男女の淫行を蝋を噛むような味気ない行為と感じ、ただ任務を遂行するために耐え忍ぶ辱めとして受け止めるのです。

あなたは現在五蓋の遮断段階にあり、未到地定が具足し、初禅定がまさに発起しようとしています。この定中においては我見を断つ条件と明心証悟の禅定条件が具足し、福德智慧などの条件が整いつつあります。我見を断ち明心した後、初禅定の定力を基礎に貪瞋痴の根本煩悩を断除すれば、小乗の第三果を得る者となります。前途は光明に満ちています。引き続き精進してください。

——生如法師の開示
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