衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2024年03月16日    土曜日     第1開示 合計4141開示

根身器界とは何法か

根身と器界は、いずれも如来蔵が五大種子によって変造したものであり、衆生の生存に必要な物質的な色法を指します。これらは共通の物質的属性を持ち、絶えず生滅変化しています。そのうち根身は衆生の別業であり、器界は衆生の共業です。根とは眼根・耳根・鼻根・舌根・身根を含み、身は身体全体、すなわち五根を含む身体のすべてを指します。器とは宇宙の器世間、欲界・色界・無色界の三界世間を指し、各層の天界の宮殿、様々な山・河・大地・樹木・宝物、および各種の居住環境や生存に用いられる器具などを含みます。界とは様々な器具や物質の境界を意味し、欲界と色界には境界があり、無色界との間にも境界があり、三界それぞれが境界を持ち、差異を有しています。

根身と器界は物質的な色法であるため、いずれも五大種子がその中で運行しており、したがってすべてエネルギーを持ち、エネルギー場です。色・声・香・味・触にはいずれもエネルギーがあり、衆生の身心に与える影響は非常に大きいものです。宇宙には様々な音声が存在し、いわゆる天籟の音がありますが、衆生はその所以を知りません。宇宙には様々な色法が存在し、色法の運動と衝突によってエネルギー波動が生じ、これによって音声が形成されるからです。宇宙の虚空は極めて大きく際限がなく、音声は空中を漂い妨げられることがないため、特に広々として遠く、深く重々しく、人心を震撼させるように感じられます。衆生がこれを聞くと、あるいは静寂を感じて心が憧れ、あるいは驚き恐れて避けて通りたくないと感じます。

虚空中になぜ音声が現れるのでしょうか。これは虚空が無物ではないからです。虚空には様々な微粒子が極めて多数存在し、微粒子が運動して互いに衝突することによって音声が生じます。これらの微粒子は地・水・火・風・空の五大種子によって構成されています。各大種子の波動はエネルギーを放出することができ、和合すればさらにエネルギーを生み出し、互いのエネルギーは変換され、新たなエネルギーへと変化します。このような理由からこそ、人類は水力を風力に変換し、さらに電気エネルギーに変換して発電照明に利用し、生産や生活の需要に応じているのです。

色塵と声塵は一種のエネルギーであり、香塵もまたエネルギーです。ある香りには脳を覚醒させ精神を高揚させる作用があり、ある香りには脳神経細胞を抑制する作用があり、それによって人を昏迷・中毒状態にさせます。味塵も同様であり、触塵はなおさらです。したがって六塵はいずれもエネルギーを持っています。宇宙の器世間には色・声・香・味・触・法という様々なエネルギーが存在しているのです。

——生如法師の開示
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実践修行は単なる理論の学習よりもはるかに困難であります

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