衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年05月16日    火曜日     第2 回の開示 合計3940回の開示

なぜ諸法はすべて究竟であり清浄であるのか(二)

原文:衆生国土。同一法性なり。地獄天宮。皆な净土なり。性あるも無きも。共に仏道を成ず。一切の煩悩。畢竟解脱なり。法界の海慧。諸相を照らし了す。虚空の如し。これを如来の随順覚性と名づく。

釈:有情衆生と非情国土は、皆同一の法性であり、如来蔵法の性質である。衆生の色法と心法の和合体は、如来蔵が七大種子によって成就したものであり、国土は色法であり、如来蔵が五大種子によって成就したものである。これらは全て如来蔵の円成実性によって成就された。

地獄と天宮は皆浄土であり、如来蔵から出生し顕現したものであり、如来蔵の円満成就である。全て清浄なる如来蔵心中の物であり、如来蔵の浄土の中に存在する。

仏性ある有情衆生と仏性なき非情物は、共に仏道を成就する。仏性あるものと無きものの本来は皆如来仏であり、如来蔵から出生し顕現したものであり、如来蔵の円満成就である。一切の煩悩は畢竟解脱する。何故なら一切の煩悩は如来蔵が出生し執持するものであり、如来蔵の円満成就であり、如来蔵性そのものであるから。如来蔵は本来解脱している故に、一切の煩悩は畢竟解脱する。

法界如来蔵の海の如き智慧が諸法相を映照し、諸法は虚空の如し。諸仏の法界体性智もまた海の如き智慧を具え、諸法相を見るに虚空の如く了不可得、空空如也なり。諸仏は一切世間法相の本質が虚空の如く空であることを証得した故である。これら全ては如来の随順覚性であり、菩薩や凡夫は証得できず、ただ理解し思惟するのみである。法に依る有れば、理解は未だ難からざる如しと思われようが、実証には三大阿僧祇劫を要す。以上が如来蔵の円成実性、一切法を円満成就する体性である。

——生如法師の開示
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法界不増不減の意味

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