衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法師ウェブサイトロゴ

日常法話

2023年04月18日    火曜日     第1開示 合計3921開示

勝解心所法と慧心所法の関係

論には、勝解とは境に対して印可し、境が境であることを知り、境が境であることを信じ、誤りなく、疑いを挟まないことであると説かれている。例えば、心が花や月に対面する時、それらを花や月として勝解し、疑うことなく、自らが解したことを信じ、容易に転じられることがない、これが勝解である。「勝」の字は、境に対する解の程度を強調しており、境の真実性に近いものである。しかし、まだ最終的な完全な確信ではなく、境の真実性を証得したわけでもない。したがって、その後にはさらに慧心所法があり、慧心所法が現前した時に初めて境を証得し、境を確信し、花や月の境を完全に知ることができるのである。

勝解はその然るを知ることに相当し、慧はその所以然るを知ることに相当する。一つは解であり、一つは証である。勝解は浅い慧であり、慧の基礎である。慧は究極的で最終的な認知である。仏法の修証において、勝解心所法は解悟に相当し、慧心所法は証悟に相当する。解悟を証悟に変えるためには、念心所法と定心所法という二つの段階を経て、解した法を堅固に心に印持し、念念忘れず、禅定を修め、心念をこの法に定めて間断なく参究し、最後に心開けて確信し、大智慧が現前して、初めて証悟するのである。

花や月を勝解することは世俗の事柄であり、さほど難しくはないようである。世俗法の理念と知識を具足し、六根が正常で、遮障がなければ、花や月を勝解するであろう。その中には比較的浅い解慧も含まれている。しかし、仏法において勝解の程度に達することは、そう容易ではない。仏法上の関連知識と理念を具足し、三十七道品を修行して業障の遮障を軽減してこそ、勝解することができるが、証得まではなおかなりの道のりがあり、一定の因縁条件を整えて初めて円滑に証得できるのである。

——生如法師の開示
前へ前へ

観音耳根円通の法門で説かれる空寂の心をどのように証得するか

次へ 次へ

七つの識にはすべて勝解の心所法がございます

ページトップへ戻る