衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年04月06日    木曜日     第2 回の開示 合計3913回の開示

いかに効果的に正しい修行を行うか

初心者として様々な教理を吸収する段階を過ぎると、正式な修行による向上期に入ります。この段階では修行の方向性と手順が明確になり、雑多な学びに惑わされず、散乱した縁に流されず、ひたすら道に専念し、求道心が堅固になります。日々の修行内容は以下の通りです:

一、楞嚴咒を毎日2時間暗誦し続けること。行住坐臥の四威儀全てにおいて暗誦可能で、速さより質を重視します。質とは心が安定し、専一となり、空(くう)の状態にあり、散乱も昏沈もないことです。座禅中・就寝前・作業中にも暗誦し、未到地定が現れ、妨げなく観行や教義研究に専念できる能力が生じるまで続けます。観行中に障りが生じた時は再び楞嚴咒を誦します。なぜこのようにするかと言えば、楞嚴咒には戒律を清浄にし、禅定を強化し、智慧を増長させ、正しい修行の道を歩み、魔障の干渉を受けずに修行を円滑に進める大いなる加護力があるからです。

二、朝夕に最低2時間の座禅を定期的に行います。その間は空心静坐・楞嚴咒暗誦・教義考察など、自身の身心の実感と状態に応じて選択します。さらに日常活動においても心の安定と清浄を保ち、境界に執着せず、境界に転じられず、煩悩を軽減するよう努めます。

三、教理を修習し教義を考察して、その理を透徹・円融させ、身心世界と照らし合わせ、境界と融合させ、理論と実践を分離させないこと。

四、定期的に懺悔すること。菩薩の願いを発し、自利利他の行いを修め、菩薩の心性を育成し、衆生を慈しむ菩薩の心行を養います。毎日財施・法施・無畏施の三種の布施行を実践します。財施は周知のため説明を省略します。法施については、未だ悟りを得ておらず衆生を救済する智慧が不足していても、意識レベルで教理を理解している範囲で、縁ある人々に随縁説法し、自ら修めた正しい教義を伝達し、衆生を正道へ導きます。無畏施とは、自ら行動で他者の苦悩や恐怖を取り除き、困り事を解決し、意義ある行いで衆生を利楽し、見返りを求めないことです。

表面上は衆生が利益を受けるように見えますが、実際には如来蔵があなたの心行を全てありのままに記録し、種子を蓄積します。将来その種子が開花結実する時、最も利益を受けるのは自分自身です。無私に衆生のために尽くすことが、究極的には自利となり、最大の福徳を得ます。智慧ある者こそこのような「自己愛」を持ち、このように自らを慈しむべきです。

——生如法師の開示
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