衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年03月28日    火曜日     第1 回の開示 合計3904回の開示

いかにして智慧に依り識に依らざるべきか

仏が涅槃に入られる際、弟子たちに仏法修学において必ず四依四不依の法則を厳格に遵守するよう遺誡されました:法に依り人に依らず、智に依り識に依らず、義に依り語に依らず、了義に依り不了義に依らず。たとえこの四項目のみであっても、実践することは極めて困難であり、大多数の者は達成できません。

その中の「智に依り識に依らず」は、普通の凡夫や一般的な菩薩では到底成し得ぬ境地です。まずこの「智」は、普通の者が具えることのできるものではありません。この智は凡夫の識および地前の賢位・見道菩薩の識が転換されて生じたものであり、識を転じて智となした後の智慧です。それは意識の妙観察智と意根の平等性智であり、唯識の種智の智であり、地上の菩薩が有する甚深なる大智慧です。仏は衆生に「汝の意を信ずるべからず」と戒め、阿羅漢果を証して初めて汝の意を信ずべしと説かれました。涅槃に臨んで再び「必ず地上菩薩の唯識種智に依り、妙観察智・平等性智に依るべし」と遺誡されました。こうして見ると、世尊の二度にわたる遺誡は前後呼応し、首尾一貫しており、大乗・小乗の修学を全て包含しています。なぜ世尊はこれほどまでに強調し、弟子たちに厳格な要求をされたのでしょうか。阿羅漢果を証得した者は煩悩を断尽し、一念の無明を断じ、解脱智慧が現前し、智慧に遮障がなくなります。これは小乗解脱道の思想観念に等しく、こうして初めて誤謬がなくなり、その解脱の見地を依止し得るのです。識を転じて智となした地上の菩薩もまた煩悩の遮障を断除し、ごく微細な我執が未だ断じ尽くされていないのみで、甚深なる妙観察智と平等性智を具え、大乗・小乗の智慧が極めて深く鋭利であり、見地が透徹しているため、一切の仏法に対する見地を依止し得るのです。それ以外の者については、仏は「汝の意を決して信ずるなかれ」と説かれました。煩悩の遮障があり、智慧が欠如し、誤謬が甚だしいからです。

——生如法師の開示
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