衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2023年03月12日    日曜日     第2開示 合計3895開示

観想の効果を高める方法

観想の効果をより高めるためには、やはり直接的な体験が最良であり、実物に触れて参照できることが現量(直接知覚)に近く、無理に想像する必要がなく、心の負担も軽くより楽である。つまり、独頭意識が実際の五塵の境から離れて単独で観想するのは比較的困難だが、実物に触れて参照できる場合、五識と五俱意識も観想に加わることで現実に近づき、事がより容易に感じられ、観想の効果がより顕著かつ迅速に現れるということである。

例えば像を観じて念仏する際、目の前に実際の仏像がなく比較参照できない場合、独頭意識の想像だけに頼ると非常に骨が折れ、強い定力が必要となる。定力が明らかに不足している時は、心の負担を軽減するために目の前に参照用の仏像を置く。そうすることで観想が容易に深まり、五識と五俱意識が観想に加わることで力が増し、より現実的となる。これは定力向上に寄与し、観想の力量が次第に強まり、最終的に独頭意識だけで観想する際にも容易にできるようになり、次第に佳境に入るのである。

また、観想の方法で任脈を通す例を挙げると、定力が不足している時に独頭意識だけで仏光やその他の光のエネルギーを想像し、肺から照らし始め丹田や海底輪などへ注ぎ込むのは比較的困難で、意識が散漫になりやすく観想が効果を発揮しない場合が多い。むしろ手を任脈に当て、手のひらに光を放たせて内臓の各器官を照らし、肺から下へ向かって注ぎ込むか、あるいは仏光が手のひらから入り内臓器官へ貫通するようにする方が、臓腑を通じさせ任脈をスムーズにし、身体を速やかに整えやすい。観想による治病も同様で、手を病患部に当て手のひらから光を放って照らし、六識(身識と五俱意識)を手のひらの動きに沿わせることで触覚が加わり、的を絞った省力的で直接的な方法となり、効果が現れやすい。要するに、原理としてはまず六識で補助し定力を強化し、最終的に定力が十分になった時点で独頭意識のみを用い、状態を整え段階的に観想の境地に入ることで成功しやすいのである。

——生如法師の開示
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