衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年02月15日    木曜日     第5開示 合計52開示

心身相依

問:意識は明らかに脳の器官に影響を受けています。例えば、疲労や眠気を感じる時、意識の推理能力や速度は低下します。また、人が老いるにつれ、意識の推理能力や速度も低下します。例えば、囲碁棋士が成績を残すためには、10代や20代で成果を上げなければなりません。これらは全て意識が色法と密接に関係していることを示しているのではないでしょうか。

答:意識の思惟活動は確かに脳の物質的色法と密接に関係していますが、これらは意識が物質的性質を持つことを示すものではありません。ただ身心は相互に依存し、影響を及ぼし合う関係にあると言えるのです。身体が疲労し、衰弱し、老化する時、身体の四大の構造が変化すると、如来蔵が依って顕現する内六塵も変化し、勝義根が変化します。すると識心の分別も必然的に異なってきます。如来蔵が勝義根に顕現する内六塵が次第に減少し、歪み、変形していくにつれ、六識、特に意識による六塵の了別も次第に困難になり、歪み、不自由になっていくのです。

——生如法師の開示
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幻化不実の因縁果報

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識の現起は色法と密接な関係を有する

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