衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年03月23日    金曜日     第3 回の開示 合計243回の開示

滅尽定における意根の円明なる了知

楞厳経の原文:世尊は仰せになられました。「諸の滅尽定を得て寂したる声聞。此の会中の摩訶迦葉の如きは、久しく意根を滅し、円明に了知し、心念に因らざるなり。」

滅尽定は四禅八定の上の九次第定に当たります。滅尽定においては、六識が滅尽するだけでなく、意根の受と想という二つの心所も滅去されますが、意根にはなお作意・触・思という三つの心所が作用しています。もし意根の五つの遍行心所が全て滅去されれば、肉身も前七識もなくなり、ただ第八識のみが残り、これが無余涅槃に入ることとなります。滅尽定に入った四果の大阿羅漢は、六識と意根の受想心所法を滅したため、受覚がなくなり、六塵に対する執着性が消え、心が寂止を得ます。たとえ三つの心所法のみが残されていても、大迦葉はこの三つの心所法を用いて、六識の機能作用に代わる一切法を円明に了知し、何らの障害もありません。六識の念心所もなく、意根の念心所もなく、心念を動かすことなく、意根は一切法を円明に了知できるのです。

——生如法師の開示
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