仏道を学び修行する者ならば、誰もが様々な試練を経験するものです。これは必然です。無始劫以来の業力に抗うことは大変困難であり、菩薩が再来したとしても同様で、逆縁が多すぎます。修行は流れに逆らって舟を進めるようなもので、大波の中でもがく勇気と不屈の忍耐力、菩薩の大願が必要であり、そうして初めて波風に押し潰されずにいられます。大いなる勇猛心を起こしましょう。曙光は目前にあります!
道が一尺高くなれば魔は一丈高くなる(道高一尺魔高一丈)。上昇しようとする心さえあれば、必ず試練を受けるものです。しかし仏様のご加護(仏力)もまた計り知れず、自らの求道心と勇猛精進の心も同様に計り知れないものです。長遠な精進心さえ起こせば、魔王も我々に手出しができません。この点を信じれば、いかなる困難も乗り越えられます。
人間、遠くを慮(おもんばか)らなければ必ず近くに憂いあり(人無遠慮必有近憂)。我々は視野を長期的に捉え、未来に目を向ければ、足元の道も歩みやすく、目前の難関も乗り越えやすくなります。
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