世とは流転を表し、流転は時間の移り変わりを包含する。間とは地理的方向、空間的位置を表し、国土器間である。世、三世とは過去・未来・現在を指し、時間を象徴し、流転を表す。時間と空間は、いずれも物質色法によって浮き彫りにされ、際立たせられている。物質の存在しないところ、それが空である。宇宙形成以前、一切は空虚無物であったが、宇宙物質色法が現れて初めて器世間が生じ、時間が顕現し、世間は依り所を得た。
物質色法の変遷によって時間は顕現された。宇宙器世間が形成された後、三界世間が成立し、衆生の色身が出現しうるようになり、五陰世間が確立された。これら一切の法、最初の空虚無物を含めて、すべて如来蔵によって顕現され出生したものであり、すべて如来蔵の相分である。その中には如来蔵の見分がある。如来蔵はまず見、後に相分を変ずる。したがって如来蔵を除く一切は幻化であり、一切の相を消し去れば、それが即ち一真法界である。
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