衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年04月11日    水曜日     第3 回の開示 合計335回の開示

如来蔵はいかにして衆生の根身器界と業種を了別するのか

如来蔵が衆生の根身・器界と業種を了別するには、如来蔵の見分を用いて了別し、如来蔵の心所法を用いて了別する。如来蔵の五遍行心所法とは、作意・触・受・想・思である。作意は心を根身・器界と業種に向けさせ、触は如来蔵が根身・器界・業種と接触し、受は根身・器界・業種を領納し、想は根身・器界・業種を了別して知り、思は造作を決定する。これにより七大種子あるいは四大種子が出力され、五陰十八界と宇宙器世間の造作が始まり、万法が現れる。変造の過程において、如来蔵は絶え間なく作意し、触れ、受け、想い、思惟し続け、変造が完遂するまでこれを継続する。

その過程は刹那刹那に変造が進み、結果としては一切法が頓現する場合もあれば、漸現する場合もある。これは業種によって決定される。宇宙器世間の形成は畢竟単純な事象ではなく、無量の衆生の共業の種子が関わる非常に大規模な事業である。造作が始まると極めて複雑になり、全ての共業衆生の如来蔵が共同で協力する必要があり、一大劫の四分の一である二十小劫を要して初めて宇宙器世間が形成される。一方、衆生個体の色身の形成や業種の実現に要する時間は、宇宙器世間の形成に比べて極めて短い。

畢竟これは単一衆生の業種のみに関わり、衆生自身の如来蔵が単独で変造をなすため、相対的に複雑さが少ない。しかし我々の意識心では想像も及ばず、これは種智を有さないためである。また、衆生の業種が異なるため、完全な衆生の色身が形成される時間の長短も異なり、これには衆生の色身の大小や出生形式、つまり業種の問題も関わってくる。湿生・卵生・化生・胎生によって色身形成の時間は異なり、同じ胎生衆生でも形成時間は異なる。同じ人間でも三年で出生する者、十月で出生する者、さらに短期間で出生する者がいるが、これらは全て業種の相違によるものである。

——生如法師の開示
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