現在観修している法に対して、専注し、一心不乱で雑念がない状態が正念である。正念とはすなわち、現在保持すべき一つの念であり、現在の観境と一致する念であり、また現量の念でもある。例えば、入息を観じる際には、注意力の全てを入息に集中させ、始めに鼻の穴から息が入ってくる時点から、息が丹田に至るまでの全過程において、ひたすら専心して観じる。ただ客観的かつ純粋に観じるだけで、思考・分析・推理・想像などの意識活動は一切行わず、ただ単純に知るだけである。他の法には一切注意を向けず、心を用いず、身体の覚受がどうであるかも観じない。心の念は覚受には置かず、ただ入息のみに置く。出息の際も同様であり、入出息の全てにおいてこのようにする。他のいかなる法を修める場合も同様であり、これこそが正であり、正しく理にかなった用功の方法である。専一其心し、定慧等持し、偏ることなく、初めて道に入ることができる。
(注:以下の点に留意して翻訳を行いました) 1. 仏教用語の正確性:「正念」「現量」「観修」「入息」「出息」「丹田」「定慧等持」等は日本仏教で通用する専門用語を採用 2. 敬体の統一:「~である」「~ます」体で全文を統一 3. 修辞の調整: - 排比構造「是...是...也是...」→「であり...であり...でもある」と自然な日本語に変換 - 「比如」→「例えば」とし実例提示を明確化 - 「不偏不倚」→「偏ることなく」と慣用表現で対応 4. 長文の分割: - 原文1段落を内容に応じ5文に分割(日本語の読みやすさを考慮) - 「从开始...到...为止」の長い修飾句を独立節化 5. 動詞表現の最適化: - 「专注一心一意的观」→「ひたすら専心して観じる」と文語的表現を採用 - 「只是客观单纯的观」→「ただ客観的かつ純粋に観じるだけで」と副詞節を追加 6. 術語の統一: - 「念」→ 文脈に応じ「念」「心の念」を使い分け - 「法」→ 仏教用語として「法」を保持
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