如何に仏法修証の鍵を握るか

問：私が通常結論を出す際、まず意識が疑問を抱き、しばらく経って突然頭に考えが浮かび、疑問が解消される現象はどういうことでしょうか。

答：これは意根が導き出した考えでございますが、まだ究竟には至っておりません。表面上は意識が努力を止めたように見えても、実は意根は休まず思量を続けております。意識が提供するデータが不十分なため、意根も満足のいく結果を思量し得ないのです。

意識が怠けることはあっても、意根が怠けることは決してございません。故に修行においては絶えず意識を奮い立たせ、絶え間なく観行を思惟し、積極的にデータを収集し、意根がより多くの証拠を把握できるようにすることが肝要であります。そうすれば悟りの証得は早まるでしょう。

意識が思考していない時、他の事柄に従事している最中に突然答えが得られる場合、これは意識ではなく意根が導き出した暫定的な結論でございます。突然である所以は、意根の思量作用を意識が全く観察できないため、意根が理解した際に意識を警覚させ、意識が突然悟ったと感じるからであります。その際「はっ！ そういうことか！」と驚きを覚えるのでございます。

もし意識が継続的に思考を続けている問題であれば、それは連続的で段階的な理解となり、突然性も驚きもなく、心理的準備が整っている状態でございます。

これらの思惟方法と過程を把握し活用できるようになれば、仏法修証の鍵を掌握したことになり、論理的思考能力が向上し、今後仏法の修証が急速に進むことでございます。