衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2021年02月20日    土曜日     第3 回の開示 合計3116回の開示

父子合集経講話(一二九)

三解脱門

大王よ、知るべし。諸根は幻の如く、境界は夢の如し。一切の諸法はことごとく空寂なり。これを空解脱門と名づく。空にも空の相なし。これを無相解脱門と名づく。もし相無きが故に、願い求めることもなし。これを無願解脱門と名づく。かくの如き三つの法は空と共に行じ、涅槃への先駆けの道なり。法界の如くに決定し、虚空際に周遍す。この譬喩について、かくの如く知るべし。

釈:大王よ、六根は幻の如く、六境は夢の如きことを了知せよ。一切の法は全て空寂にして、これが空解脱門なり。諸法が空なるも空の相なく、無相解脱門と称す。もし一切の法に相無ければ、願求を生ずることなく、無願解脱門と名づく。かくの如く空・無相・無願の三解脱門は空と共に存在し、涅槃の道を歩むべし。涅槃を求むるには、まず一切の法が実相法界、阿頼耶識の一真法界にして、十方虚空際に遍満することを知らねばならぬ。これらの譬喩をかくの如く了知すべし。

眼・耳・鼻・舌・身・意の六根はすべて幻化されたものなり。眼の見る諸境、耳の聞く諸境、六根の対する境界は、夢中の事の如く真実ならず。さらに何を求めんや。一切の諸法はことごとく空寂にして、空ならざるものなく、寂滅ならざるものなし。これが空解脱門なり。一切法空を証得し、空なることを知れば、心は解脱するなり。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

意根の智慧と意根の思惟

次の記事 次の記事

父子合集経講義(一三〇)

ページのトップへ戻る