衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年02月12日    金曜日     第2 回の開示 合計3089回の開示

どのように悪を断ち、善を修めるか

問:六識は事相を表しておりますが、この世界での生活の在り方を主導的に決定するものなのでしょうか。

答:六識が造作する事相は、その背後に第七識である意根が主宰して決定するものであり、意根の心行を表します。意識表面の行為造作、身口意の行いの背後には、常に第七識が主宰的役割を果たしています。身口意の行いは意識に依ることも可能ですが、そのためには意識の力が第七識を上回り、第七識が意識の提言や牽引に従う意思を持つ必要があります。もし第七識の力が強く、意識の提言に従う意思がない場合、全ては第七識が主宰し決定します。例えば殺生を行う際、殺しながらも衆生を憐れむ場合、これは意識の慈悲心が依然として第七識の殺生習気に抗しきれず、結局第七識に従って殺業を造ってしまうことを示します。意識は一時的に第七識に逆らえませんが、意識がさらに強くなり、法と因果を深く理解するに従い、説得力が増し、第七識を説得できれば、殺業を造らなくなります。意識が第七識を薫染しきれない場合、意根に従って殺業を造りつつ、同時に憐憫の心を抱くことになります。

意識自体の善心所法が未だ堅固で強固でない時は、第七識を説得できず、第七識に抗しきれず、善業を造りつつも貪瞋嫉妬に駆られ、利益追求のみに走り、自利のみを図り他利を考えません。意識の善心所法が十分に強固でなく、完全に薫習されていない場合、四正勤は修されず、第七識の未生善は生じず、已生悪は断じられず、悪を断ち善を修することができません。

——生如法師の開示
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