脳は物質的な色法であり、記憶を保存することはできません。なぜなら記憶は法塵であり、形も相もなく、脳とは交わりがありません。さらに脳は生滅するものであるため、仮に記憶を保存していたとしても、脳が滅びた後には何も残らなくなります。そうなれば後世において前世のすべての法を継続することは不可能となり、たとえ神通力があっても、前世のことを思い出すことはできません。一切の法は如来蔵によって記帳され保存されます。使用する際には、如来蔵が再びそれを提供します。法は如来蔵から来て、運行した後、再び如来蔵の中に戻ります。再び使用する際には、如来蔵は再びそれを現出させることができます。
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